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  1. 人材育成

部下の育成~リーダーとしての4つの心構え

人材育成に反映させたいリーダーの心磨きのポイントのイメージ写真です。

伝え方の熟慮と客観性が部下の人材育成を促す

人材育成をする上で、経営者・管理者として持つべき心構えは、部下に言葉の真意が伝わるよう自分の心を磨く、自分も部下も諸行無常!慈悲喜捨の心で改善を続ける、リーダーとして刹那を真面目に生き、未来をつくる、人材育成の掟!「自らを映す鏡」で影に光を当てるです。
リーダーとしての人材育成の心構えとポイントを紹介します。

<目次>
部下に言葉の真意が伝わるよう自分の心を磨く
・上司には演技も必要
・伝え方、言葉、タイミングの選択
・心を磨き、言葉に責任を持つ
自分も部下も諸行無常!慈悲喜捨の心で改善を続ける
・見た目の改善
・人間の内面の改善
・幸せに生きるための「慈・悲・喜・捨の心」
リーダーとして刹那を真面目に生き、未来をつくる
・人生は選択の連続
・未来をつくるのは自分自身
・「今=刹那」を選び「未来=あるべき姿」をつくる
人材育成の掟!「自らを映す鏡」で影に光を当てる
・自分を客観的に見る「鏡」を持つ
・「自己満足」に甘んじない
・「謙虚さ」や「素直さ」を光とする

部下に言葉の真意が伝わるよう自分の心を磨く

人は言葉を使って考える生き物です。言葉には、魂が宿るといわれます。
とくに、上司の言葉は部下にとって命令でもありますから、その分重みも増すでしょう。
つまり、上司としての発信することの責任も重いものとなります。

スムーズに伝わるときばかりではないでしょう。
真意を届け、部下に動いてもらえる上司となるために、心を磨いていくことが大切です。

上司には演技も必要

上手く部下を動かすためには、演技も必要となります。
部下たちに自分の真意を伝えることは、一辺倒な自分を通していては難しいものかもしれません。

横暴に上から目線で言葉をぶつけなければ、相手に刺さらないこともあるでしょう。
あるときは、教師や親のように、あるときは、医師のように諭すべきときもあります。
ときには、友人になり、思いやりの言葉で鼓舞したほうがいいときもあるはずです。
怒鳴りつけたい衝動を抑えて、静かに語りかけるべきときもあるでしょう。

時と場合に応じて、多様な役を演じることも上司として大切なことなのです。

伝え方、言葉、タイミングの選択

面と向かって話しかけるのか、文章にして渡すのか、適切な伝え方は状況によって異なります。
この見極めも大切です。

その伝え方によって、選ぶべき言葉も異なってくるでしょう。
伝えたい内容や相手、いつ、どのようなタイミングで、どのような強さで伝えるのかなど、
状況に応じて最適な言葉を選択する必要があります。

言葉そのものはもちろんのこと、伝え方やタイミングなどの選択を間違えると、真意が伝わらないことも少なくありません。
上司は誰よりも一つひとつの言葉や伝え方に注意を払い、大切にしなくてはならないのです。

心を磨き、言葉に責任を持つ

「心(魂)は言葉に宿る」ものです。
「言霊」という言葉があるように、良い意味でも悪い意味でも、言葉は人の心にいつまでも残ります。それらの言葉は、人に影響を与えるだけではなく、自分に跳ね返ってくることもあります。

ひとつひとつの言葉は、それだけ大きな影響力を持っているのです。
自分が発する言葉の一つひとつを大切にするとともに、しっかりと責任を持つようにしましょう。

リーダーは、人を動かすために、そのときに最適な、正しい言葉を選び、自分が意図した通りの言葉を部下に届ける必要があります。

心(魂)を磨けば、言葉も磨かれていくはずです。
言葉を使いこなすために、心(魂)を大切にして、日々磨く努力を怠らないようにしましょう。
そうすればきっと、あなたの言葉が届き、人は動くようになっていくはずです。

自分も部下も諸行無常!慈悲喜捨の心で改善を続ける

「三つ子の魂百まで」という諺があるように、人間の根本は変わらないと言われます。

その一方で、仏教用語には「諸行無常」という言葉もあります。
これは「この世の現実存在は全て、姿も本質も常に流動変化するものだ」という意味です。
つまり、人間も含めて変わらないものはないというものです。

何が起きてもポジティブに捉え、「慈・悲・喜・捨の心」で改善に努めていきましょう。

見た目の改善

年齢と共に人間の見た目は変化していきます。
白髪やシワは増え、肌のハリはなくなるものです。
太ったり、痩せてしまったりする人もいるでしょう。
時間と共に肉体が下降線をたどる、いわゆる「老化」は避けられません。

しかし、その老化のスピードを落とすことは可能です。
食生活に気を付けたり、運動をしたり、やれることはいろいろあります。
加齢に伴うマイナスをゼロに戻すだけではなく、現状よりプラスにすることも不可能ではありません。
ただ、一朝一夕で成せることではありませんから、日頃から積み重ねることが重要です。

このように、見た目の変化を遅らせる、元に近づけるというのもひとつの「改善」です。
見た目を改善するためには、若い頃からコツコツと積み上げることが大切です。
しかし、いつ始めても遅すぎることはありません。

諸行無常という言葉を前向きに捉え、必ず変わる、変えられると信じて「改善」に努めていきましょう。

人間の内面の改善

持って生まれた性格や長年かけて形づくられてきた性格の改善は容易ではありません。
しかし、自分の中に理想の「あるべき姿」があるのなら、それに近づくべく改善を重ねましょう。

もちろんその難しさは尋常ではなく、性格を変えられたかどうかも自分では測れないものかもしれません。
このような曖昧な課題形成にあたっても、倦まず弛まず毎日努力していきましょう。
この、姿勢が大切なのです。

幸せに生きるための「慈・悲・喜・捨の心」

私たちは生きているうちにさまざまなものを手に入れますが、同時にさまざまなものを失います。
手に入れることと同じくらい、人間は失うことに敏感です。
恐怖を伴うときもあれば、後悔に苛まれるときもあるでしょう。

そのような中でも幸せに生きるために持っておきたいのが、「慈・悲・喜・捨の心」です。
慈しみ、共に悲しみ、共に喜び、感情的になることなく過ごしていきましょう。
仕事も人も、世の中のすべてが「諸行無常」です。
何が起きてもポジティブに捉え、自分が持つ「あるべき姿」へと近づくために改善を重ねましょう。

リーダーとして刹那を真面目に生き、未来をつくる

仏教における時間の概念のひとつに「刹那」あります。
これは、「瞬間」とも言い換えられますが、最も短い時間を意味します。
仏教では「刹那を生きなさい」と教えられます。
人生とは、今この瞬間を精一杯に生きることの集大成であり、それ以上でも以下でもないのです。

人生は選択の連続

人は刹那を生きる中で、常に選択を迫られます。
人間は2つの時間を同時に生きることはできません。
目の前にどれだけたくさんの選択肢があったとしても、何かひとつを選ぶしかありません。

選んだ以上は、選ぶ前の自分に戻ることはできません。
あとになって「あの時こうしておけば良かった」「あれをやるべきではなかった」と後悔することもあります。

後悔のない選択をするためには、慎重になるべきですし、真面目にならなくてはいけません。
真面目に選んでいかないと、いつかそれが問題の原因となり、結果が返ってくるのです。
この結果が、未来なのです。

未来をつくるのは自分自身

リーダーとは、未来の「あるべき姿」を描き、
その実現に向かって全員の力を一致団結させ、前へ進み続けられる人でなければなりません。

未来をつくるのは現在の自分自身であることを理解しましょう。

人間が後悔するのは、過去を変えることができないから。
しかし、未来は、過去につながっているものではありません。

未来は、「変えることのできない過去の延長線上にあるもの」ではなく、
「選択できる現在の延長線上にあるもの」なのです。

「今=刹那」を選び「未来=あるべき姿」をつくる

リーダーが描いた未来の「あるべき姿」に近づくために必要なのは、
変えることのできない過去にとらわれることではなく、選択できる現在を変えることです。
過去と現在は連続していますが、過去に関係なく現在を選び、生きることができます。

この時に大切なのは、「現在を真面目に選び、生きる」ということです。
「刹那を生きることしかできない」からこそ、今この瞬間での選択をきちんと行う必要があります。
そうすれば、過去の事実は変わらずとも、過去の意味が変わることもあり得るのです。
そして、それに伴って、未来を変えていくことができるのです。

今この瞬間、刹那にベストを尽くすことで、理想とする「あるべき姿」の未来へと近づくことができます。
より良い未来をつくるために、「刹那を真面目に」生きていきましょう。

人材育成の掟!「自らを映す鏡」で影に光を当てる

「人は軽きが良し」という蓮如上人の言葉があります。
「人は重々しく無口であるより、思っていることや感じていることを何でも話すくらい軽いほうが良い」
という意味です。

人の上に立って導くとき、人に何かを教えるとき、自分の意見を話すとき。
「これから話すことはあくまでも私の考えです。皆さんの参考になる部分もあると思いお話します」
このような謙虚さを持って発信していくことも大切です。

自分を客観的に見る「鏡」を持つ

人に何かを発信するときは、常に自問自答することが大切です。
「我流になっていないか?」
「科学的、論理的にアプローチできているか?」
「自分は間違っているのではないか?」

言葉には、言霊というくらい魂がこもるものです。
たとえ自分の考えであっても、口にするからには責任が伴います。

人間というのは一度成功してしまうと、その体験をなかなか忘れることができません。
成功体験を覚えておくだけならいいのですが、
一度上手くいったことは、二度、三度と上手くいくはずだと考えてしまいがちです。

常に自分は間違っているかもしれないという「畏れ」を抱くことが大切です。
自分自身を客観的に見るための「自らを映す鏡」を持つようにしましょう。
そして、鏡に映った自分自身の姿を、そのまま受け取るように心がけてください。

「自己満足」に甘んじない

「思い込み」や「自己満足」に甘んじてはいけません。

リーダーは常に、自分たちを取り巻く環境を客観的かつ冷静に分析し、
将来の「あるべき姿」を思い描き、そこへ向かって進んでいかなくてはなりません。

安易な「自己満足」は、アンテナの感度を鈍らせます。
自分たちを取り巻く環境を分析することもできません。
「あるべき姿」を見失ってしまうことすらあります。
環境変化をキャッチできなければ、企業を倒産に追いやってしまう可能性もあるのです。

「謙虚さ」や「素直さ」を光とする

光があるところには必ず陰が生まれます。
しかし、陰そのものに実体があるわけではありません。
あくまでも光が当たっていないから見えないというだけなのです。

「自分を映す鏡」で自分を客観的に見つめても、光が当たっている部分しか見えないかもしれません。
しかし、光が当たっているということは、必ず陰になって見えていない部分があります。
つまり、「自分を映す鏡」を使って見るだけで十分ではないということです。
光の当たっている部分にだけ目を向けるのではなく、陰の部分に光を当てる勇気を持ちましょう。

この陰の部分に光を当てるのが、「素直さ」であり、「謙虚さ」です。
本当に自分を信じている人は、素直にもなれるし、謙虚にもなれるものです。
「素直さ」や「謙虚さ」で、自分の陰の部分を明るく照らし出していきましょう。

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